家事と育児のあるある体験談

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子供が大好きだったおもちゃだったけど

私は40歳の専業主婦です。当時長女5歳、長男3歳の頃の話です。

長男が大好きな機関車

うちの長男はある機関車のキャラクターが大好き。たくさんある仲間の中でも特に赤い機関車がお気に入りで、いつも持ち歩いていました。公園にいくと必ず砂場に直行して遊び始めるのですが、その遊び方は本当に大胆なものです。

砂場に行くと、ごろんと横になって機関車のおもちゃを目の前でそっと走らせます。もちろん他の子どもたちの迷惑をかけないようにしていましたが、砂場で寝転んでいるこの遊び方をすると周りの方にぎょっとされることがありましたが、もう慣れたもの。本人は集中して電車を走らせています。どうやら、視点を低くして機関車を走らせて臨場感を楽しんでいる様子です。

長女と私で砂山にトンネルを作って遊んでいると、長男の目はキラキラ輝きだします。機関車をトンネルに通らせてご満悦な表情ですが、すぐに長女が「ぐしゃっ!」と砂山を崩してしまいます。しかし長男はそんなことにめげずに今度は機関車救出作戦にもう夢中。こんな遊びをずっと続けていたある日のことでした。

その日は主人の趣味であるバイクのパーツを買いに、大型バイクショップへ家族全員で行きました。主人が色々と用事を済ませている間、私と子どもたちは店内の商品をぶらぶらと歩いてみて回っていました。いろんなヘルメットが並んでいたり、バイクウェアがあったり。子どもたちはさほど興味なさげではいましたが、私もバイク好きなので色々とめぼしいものがないか探していました。

大好きな機関車が…

ふと長男を見るとなんだかまた一生懸命棚の上を見つめています。「何やっているの?」と長男の視線の先をみてみると、赤い機関車を商品棚の上にキレイに陳列させていました。「○○くん、これじゃ誰かが買っちゃうよ」と長女に言われていましたが、長男は満足そうな表情で自分の機関車を見つめていました。

そんな様子をみて長女が機関車のオモチャをとって長男に渡しました。手渡された機関車を見つめていた長男は何も言わずにまた、違う場所へ陳列を始めました。一年以上も持ち歩いている機関車のオモチャは、いつも長男が大事に持っていて今までどこにも置いてきたことなどなかったので、私も何もさほど気に留めませんでした。

そうこうしているうちに主人の用事も終わり、家に帰る途中、ふと長男をみるとあんなに大事にしていた機関車を持っていません。あわててバイクショップに電話をしてみましたが、どこにも見当たらないとのこと。長男に「機関車が行方不明になっちゃったよ」と言いましたが、長男はなんだか満足げな表情を浮かべていました。梶井基次郎の「檸檬」のようにどこかで3歳にして赤い機関車を置いて、ほくそ笑んでいた長男を思い出すとなんだかいまだにクスっと笑ってしまいます。

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